戦没者の遺骨収集の話題から思うこと。
NHKの「ニュース解説」で戦没者の遺骨収集の話題をやっていました。今、遺骨収拾はボランティアが担っているということでした。
2年前でしょうか、菅首相の主導で、硫黄島の遺骨収集を行ったことと、最近は北朝鮮で民間人も含まれる遺骨収集が行われたというニュースがありましたが、それ以外はあまり聞いたことがありませんでした。
海外のドキュメンタリーや映画を通じて、米国では国の組織で収集してると知っていたけど、日本は組織化したのは近年のことだという。宗教の違いか、国の自国民に対する責任感の違いなのか。
「国が戦争をはじめて国が送り出したのだから、国が責任を持って、最後の一柱までも本国に還すべきだ」と、解説者が最後に語っていました。
この話題を聞いて思い出したことがありました。
20年近く前にモンゴルに旅した時のことです。決して楽ではないツアーに、70代のご婦人が加わっていました。理由を尋ねると、旦那様がモンゴルに抑留されていたのだということでした。モンゴルで亡くなったのかどうかは忘れてしまいましたが、旦那様が辛い思いをした地を、自分も見たいのだと言ってました。「普通の観光ではないのだから、食べ慣れないものを食べて、身体を壊さないように」と、インスタント食品を大量に持ち込んでまでも訪れたモンゴル。その強い気持ちが印象的でした。
もし、自分のダンナが外地で戦死したなら、なんとしてでもその骨を日本に帰したい、最期の地を見たいと、私もきっと思う。そして、それが叶わないまま亡くなった遺族が、日本には無数にいることに、怒りを感じました。
そんなことを感じた終戦記念日でした。
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